意味が分からない。


進路選択は、生徒だけの話のはず。


それなのに、どうして先生達も紙が配られるの?





私が土方さんを見てみると、土方さんは目を見開いて近藤さんを見ていた。


冗談ではないと、長い付き合いだから分かったのだろう。


栞(土方さん………)





私が土方さんを見つめていると、近藤さんの声が耳に入ってきた。


近「ではまず、この学校が出来た経緯から話そう。」


栞「い、きさつ……………?」





不思議に思ったのは、私だけでは無かった。


辺りを見渡してみると、誰もが不思議そうな顔をしていた。