「でも、あなた方の力を借りれば、こうやって生きている人とも話が出来るのね?」
上目遣いで聞いてくるアキの仕草は、斬汰でなくとも悩殺されてしまいそうな色気が有る。
「そ、そういう事だ」
斬汰はどもりながらそう言うと、アキの言葉を待った。
「私、まだ皆にきちんとお別れしてないの。だからそれが終わる迄、お力を貸して頂けないかしら」
「お安いご用だ」
霊視結界の中に居れば、アキはその霊力を消耗する事無く生きた人間とも会話する事が出来る。
マキ達は姉の要望に応えて、彼女がお別れをしたいという人達を集め、『本当のお別れ会』をする事になった。
───────
「お集まりの皆さん。信じられないと仰る方もおいでとは存じますが、故人であるアキさんの降霊会を行いたいと思います」
司会は咲邪が務める事となった。
「皆さんご存知のように、アキさんは不慮の事故で突然亡くなりました。
天上に召される前に、皆さんへお別れのご挨拶をなさりたいそうなので、どうかご静観下さい」
「何が始まるのかしら」
「シッ。静かにしてましょう」
集まった人々が静まるのを待って咲邪が目配せすると、覇龍はハチマキを絞って筆に真言を込めた。
筆の動きに合わせて空間に梵字が放たれる。その一文字一文字がそれぞれ、決まった場所へと収まっていく。
「かぁぁぁつ!」
覇龍の一喝と共に部屋は暗闇へと変わり、アキの霊が現れた。
「アキ」「亜貴子!」「アキ先輩」
一同が銘々に慣れ親しんだ呼び名を口にすると、アキはにっこり微笑んだ。
「やっぱりナンだ。アキは凄く綺麗なんだ」
皆に聞こえないように斬汰は呟いていた。
上目遣いで聞いてくるアキの仕草は、斬汰でなくとも悩殺されてしまいそうな色気が有る。
「そ、そういう事だ」
斬汰はどもりながらそう言うと、アキの言葉を待った。
「私、まだ皆にきちんとお別れしてないの。だからそれが終わる迄、お力を貸して頂けないかしら」
「お安いご用だ」
霊視結界の中に居れば、アキはその霊力を消耗する事無く生きた人間とも会話する事が出来る。
マキ達は姉の要望に応えて、彼女がお別れをしたいという人達を集め、『本当のお別れ会』をする事になった。
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「お集まりの皆さん。信じられないと仰る方もおいでとは存じますが、故人であるアキさんの降霊会を行いたいと思います」
司会は咲邪が務める事となった。
「皆さんご存知のように、アキさんは不慮の事故で突然亡くなりました。
天上に召される前に、皆さんへお別れのご挨拶をなさりたいそうなので、どうかご静観下さい」
「何が始まるのかしら」
「シッ。静かにしてましょう」
集まった人々が静まるのを待って咲邪が目配せすると、覇龍はハチマキを絞って筆に真言を込めた。
筆の動きに合わせて空間に梵字が放たれる。その一文字一文字がそれぞれ、決まった場所へと収まっていく。
「かぁぁぁつ!」
覇龍の一喝と共に部屋は暗闇へと変わり、アキの霊が現れた。
「アキ」「亜貴子!」「アキ先輩」
一同が銘々に慣れ親しんだ呼び名を口にすると、アキはにっこり微笑んだ。
「やっぱりナンだ。アキは凄く綺麗なんだ」
皆に聞こえないように斬汰は呟いていた。



