《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》

 しかし、こんなにもスケベそうな顔をしたテディベアは、中々見れるものではない。

紅潮させた顔のその目は垂れ下がり、だらしなく開いた口からは今にもヨダレが零れそうである。


「じゃあ犬よ。さっさと済ませてしまおうぞぉぅ! 存分に喋るがいいぃ!」


 まだ顔のニヤケが収まらないエロテディベアは、あぐらと腕を大仰に組み直して言った。


「坊主。世話になる。霊穴がまた臭ってる。同じ方角からだ」


 これまたさっきまでのあどけない表情とは打って変わって、眉根を寄せて神妙な顔付きになったゼロが言った。


「それは……例の病院からってこと?」


「そうだ咲邪。あそこだ」


 ゼロの言葉を受けた彼らは、急いで支度をすると再びあの白い巨塔を目指した。



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 そうして彼らが入院棟にやって来たのは、すっかり日が暮れてからのことだった。


「やっぱりここかぁ。入院患者か勤めてる人かなぁ?」

「輸送車両だという可能性も無くは無いんだ」



  キャィンッ!



 咲邪はうむを言わさずエコバッグにゼロを放り込み、肌色のテディベアを抱いて入院棟に入った。



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「あの隅に居る男だ」


 早速ゼロが霊穴を嗅ぎ当てた。


「今度は間違いないのね?」


「凄い臭いする。鼻が曲がりそう」


 ここ6階と7階のフロアーは、整形外科の患者ばかりが集められている。ゼロが指し示したその人こそ、あの前田だったのだ。


「まぁ、見失う事は有っても、間違えた事はないもんね」


「当たり前。ゼロ優秀な霊能犬」


「よーし、霊穴確定ぃ! 早く帰ってぇ、松城洋子の巨乳を拝ませろぉお」