《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》




  ビシビシッ バチッ バチッ!



 真っ赤なテディベアが立ち上がる。


「高ちゃんゴメーン、また付き合って?」


 咲邪は何の気なしにまた狗賓の高島坊を呼んでいた。


「昨日呼び出したばかりだぞぉ? 霊力を回復させないでいいのかぁ?」

「今日は何用だ? おお、これは儂が居た里のような風景だ」


 懐かしそうに真っ赤なテディベアは目を細める。


「お前が居たのは山じゃないか。ここは平地なんだ」

「なんだ封印師。自然が溢れたこの感じは似通っておるではないか」


 2人の間に覇龍が割って入る。


「それはいいけど高島坊ぉよぉ、お前疲れてないのかぁ?」

「疲れる? 何にだ」


 テディベアはキョトンとした顔で覇龍を見返している。可愛いかも知れない。


「いやほらぁ、守護霊の皆さんはぁ、結界の外で降霊すると霊力を著しく消耗するって仰ってるしぃ……」