なり、少し苦しかった。

「な、なんでさ。あたしら、

 付き合ってるわけじゃ・・・」

「玲那って秀太みたいなやつが好きなの?」

イライラしすぎて涼太の目つきは、

どんどん鋭く、怖くなっていく。

「秀太くんみたいな子だったら、

 優しいし幸せかもね!!」

まったくの嘘。

涼太が好き。その言葉が言えなくて。

「あはは」と愛想笑いをし、

「ばいばい」といい帰ろうとすると

中靴のまま、外に急いで涼太は出て

玲那の手を力強くつかんだ。

そして、壁と涼太のあいだに挟まれて

無理やりキスをされた。

涼太の気持ちが全くわからないよ。

恋人でいたいのか友達がいいのか。