爆走★love boy3

いくら護身術を教わっていても、無防備だった私はスピードがついていかなかった。


あっという間に男に右腕をひねり上げられて、小さく悲鳴を上げる。


だけど、その力の様子から少し手加減してくれているということがすぐにわかった。


この人、本気で私を傷つける気はないんだ。


なら、どうして――。


そんなの決まってる。