なのに、今は私1人でここにいる。


優輝さんにキスされた唇は、何度拭ってみてもその感覚は消えてくれない。


きっと、罪悪感として、一生私の体にしみついてしまうんだろう。


「もう、帰りたいよぉ…」


小さく呟いて、ペガサスに寄り掛かる。


ペガサスはヒンヤリと冷たくて、煮詰まっている私の体をほどよく冷やしてくれた。