まるで、樹先輩を裏切ってしまったような、とても悲しい気持ち…。


私は、無意識のまま優輝さんの頬を叩いていた。


静かな部屋にパンッと、頬を打つ音が響く。


「優輝さんなんか、大嫌い!!」


叫ぶようにそう言って、私は部屋を出たのだった。