あの人を憎んだ。


恨んだ。



愛と憎しみは紙一重だと
そのとき


感じた。




でも




どんなに
憎くて、


ズタズタに心を引き裂きたい



そう思っても





できなかった。




憎しみより
愛が強く、


私を縛り付けていたから、


傷つけたくなかった。





私は、



貴方の元から、


去ろうと決意した。