【澪王】



久しぶりに親父から電話が来た。



「そろそろ双子ちゃんたちの誕生日だろう?アイツも帰国することだし、うちでパーティでもしようか」



アイツらが喜びそうなので、その話を進めた。



俺の仕事が楽な時と、双子のテストが終わってから。



誕生日当日はユウリもリンリンと過ごすかもしれないので、さすがにそれは避けて。



まぁ、俺は仕事だからシュリが拗ねるのなんて目に見えてますけどね。



「ってことで、この日、俺の実家にご招待だ」

「「噂の豪邸!!」」

「まぁ…そうだな…」

「「真王さんち!!」」

「ちなみに、丁度弟も帰ってくる」



キラキラの目をした双子。



とにかく嬉しそうで、なんだか俺も嬉しくなった。



「ねぇねぇ、なに着て行けばいい!?」

「適当でいいだろ…」

「もらった服で着てないの、いっぱいあるよ!!」



浮かれたシュリの服選び。



デザイナーに気に入られてるらしい双子は、とにかく服をもらうらしい。