双子でってのが条件なので、片方が断ればこの話は流れる。



「僕はやってもいいよ。お金稼げるし」



ユウリの返答は予想していたこと。



問題はこっち。



「めんどくさ…」



シュリ様は健在のようだ。



はい、終了~。



「いつまで澪王さんのお世話になるつもり?」

「あっ…」

「僕らだって自立しなきゃ」

「でも…」

「契約金ってので立て替えてもらった借金、真王さんに返せるし」

「そうか…」

「せっかく澪王さんが持ってきてくれた仕事だもん。一緒に頑張ろう?」

「なら…やる…」



マジかよ…。



人の気も知らねぇで説得してんじゃねぇよ…。



だけどまぁ、仕方ねぇか…。



「今までの生活費は返さなくていい」

「ヤダよ。僕はタダでおいてもらってるんじゃ…」

「お前らのおかげでかなりCD売れたんだ。釣りが出るくらいな」

「澪王さん…」

「仕事で稼いだら、食費と学費くらい払えんだろ。これからそうやってけばいい」



ふたりとも笑顔…。