早く彼のそばにいきたいのに。 "キキ"って名前を呼んで、頭を撫でて欲しいのに。 私と澪の距離は縮むことはなくて。 "俺にはなつかないな、お前は" それどころか、そう一言漏らすとプイッとそっぽを向いてどこかへと行ってしまう。 待ってよ澪。 行かないで。 やっぱり何もできないまま、動けないまま。 私は涙を流すことさえ、出来なかった。