「 ねぇ、澪」 「ん」 だけど、これだけは聞かなくてはならないわけで。 冷蔵庫から水の入ったペットボトルを取り出した澪。 蓋をあけてそれを口に含みながら、ちらりと冷蔵庫内を確認する。 何だかんだいつも冷静でいながらも、彼も私と同じことを気にしているようだ。 「今日……知景来る日だね」 「…………」 私の言葉に、澪は何も答えなかった。