「…………澪」 呼びかけに反応しないとは分かっていても、つい口から出てしまった彼の名前。 なぜだか分からないけど、不安なの。 どうしてか知らないけど恐いの。 理由もなく、貴方の瞳を見たいの。 「……寝れないの?」 「……!」 思いが届いてか届かずか。 低い声でそう呟いて、隣の彼は寝返りをうった。