「キキ、黙ってちゃわかんねーよ」 「…………っ」 少し言葉の当たりが強くなった澪が、私と知景の元に歩いてくる。 クッとあごをつかまれて、強制的に目を合わせられる。 だけど、私は何も言えない。 「キキ」 三度目の、私を呼ぶ彼の声。 「……あ、あのね、澪……」 「俺が入れろって言ったんだよ」 不意に後ろから、思わぬ言葉が聞こえた。