──────────── ───ポーン 時計が夕方の6時を指す前、聞き覚えのあるインターホンが訪問者がいることを知らせる。 もちろん相手は分かっているのだが、澪の言いつけを守るために私はリビングから寝室へと向かった。 ガチャリと扉を開けると、窓のない薄暗い部屋。 控えめに一番小さな明かりだけをつけて、澪のそばへ駆け寄った。 「……澪、」 「…………」 綺麗な顔でスースーと寝息をたてる彼。 寝れば治ると言っていたくせに、まだ少し紅くて熱っぽい彼の顔。 額に少し滲んだ汗を、そっと拭った。