ノスタルジア








「アヤノ、ある仔の話を聞いてくれる?」





「……ある仔?」












彼の視線の先を辿って振り向いたとき。





そこにさっきまで居た仔猫の姿はなくて。












「僕に─────恋を教えてくれた仔の話」











懐かしいような、ほんわりとした不思議な感覚を胸に。





2人はまた歩き出す。















"ニィー"















これは人に恋した─────






             猫のお話。
















                END