ノスタルジア






原因不明の胸の鼓動が、またうるさくなる。





ぱちぱちとまばたきを何回もしては、澪の体温に身を預けた。






近すぎるその耳元で、彼が囁く。







「俺、寝室で少し休んでるから……知景が来るまでここで大人しくしてろよ」





言葉が出ずに、こくりと頷いた。





「知景が来たら、俺を起こして。……絶対に、相手が分かってても自分で開けちゃダメだから」





「……うん、わかった」










「よし、いい子」










さらりと私の髪を撫でた彼は、そう残して寝室へと姿を消した。