「そうかしら。過保護すぎてときどき嫌になるわ。門限はあるし、遊びに行くときは誰とどこに行くのかとかしつこいし……」 「普通じゃない? キミは一人娘だし」 「そうかなぁ」 「……愛されてるって証拠でしょ」 「…………」 女の子は何も言わずに、少し大きい制服の袖を握る。 隣でどうしたのかと男が顔を覗きこむと、しばらくしてから優しい瞳で"そうね"とだけ呟いた。