ノスタルジア







少しして、来たのは碧の瞳をした黒い仔猫だった。





キョロキョロと辺りを見渡しながら、こちらへ向かってニィーと鳴いた。






主は、それをすぐにさっきの赤毛の男が言っていた"あの仔"だと知った。







"澪を知っている?"






澪……あの男のことだろう。






私はニヤリと笑みを浮かべた。






"さぁ、知らんな"




猫は"そっか"と呟いてその場に座った。