絶え間なく自分の元へ現れては同じことしか言わない死者達に、神様は飽き飽きしていた。
そして代償のない幸福を求める人々に、願いを叶えようと嘘を吐いては喜ばせる。
来世が有ることを当たり前だと思っている者。
涙を流しながら、来世では幸せになれるのだと有り難がる者。
その全てに神様は夢を与える。
嘘を吐こうが、ぬか喜びをさせようが。
もし幸福ではない来世を受けようが。
次に神様に逢ったとき、人々は主と逢うのが初めてではないのだと分かってなどいないから。
夢を与えては、その人々の馬鹿らしさを笑って、哀れんで。


