もう一度撫でようと彼女に手を伸ばす。 ふと視界に入ったのは、ベッド横のランプのそばに置いてある一枚の紙。 僕は彼女の血がついた手で、それを手に取る。 くしゃりとしわしわになっていたそれは、一度何かで濡れて乾いたような跡があった。 「……これは」 見覚えがあったそれ。 どうしてアルバムに挟めてあったこれがここにあるのかと、首をひねる。