──────────── 動かない。 話さない。 息をしない。 冷たい。 そんな彼女を抱えて寝室のベッドに寝かせた。 まるで死んでるなんて思えないくらいに美しいキキの頬を、そっと撫でる。 布団の白いシーツが、紅い染みをつくっていく。 部屋が汚れようが僕が汚れようが、どうなってもいい。 その紅を、僕は綺麗だと思うから。