ノスタルジア







外には出られない小さな世界。




それでもそばにキミがいる。




僕がいる。






それ以上を望まない、僕らの世界で。






僕はキミと……キミと。











「キキ……っ」








「     」










「どうして……死んでしまうの、キミは」









キミは居なくならないでと……言ったのに。










紅で染まったキミの頬に






ぽとりと涙を落とした。