ノスタルジア






普段は工事現場で働いている彼。



だからうちに来るときは仕事の合間で、よくつなぎを着て頭にタオルを巻いている。





今日は休みらしく、珍しくTシャツにジャージという格好をした彼の一人暮らしのアパートを訪ねた。







僕はずっと本当はキキが憎かったこと。




どうせならもう逢えないアヤノをキキに重ねて利用しようと思っていたこと。




なのに、うまくいかなくていつの間にかアヤノの中にいる彼女に惹かれていたこと。









いつか……いつか彼女を殺してしまおうと思っていたこと。











知景に言っていなかった全てを、僕は話した。