「澪……」 「うん?」 口から出た2度目の彼を呼ぶ声。 何も考えないまま、なぜか胸に浮かんだその言葉を口にした。 「澪……好き」 だけど彼は。 驚く素振りも見せずに、私の頭をふわりと撫でて「そうだね」と言った。