しばらくして、離れた唇。






彼が近距離でゆっくりまばたきをする。
















「黙らないと、こーする」













そう言って妖艶に口角をあげた彼。








私は何も言えずに、晴れ始めた月の光に照らされる彼の顔を。








ただただ見ていた。