「────っぁ」 たった少し前のことなのに、呼吸をすることが懐かしい。 頭を水上に出されて、口に入った水を吐き出した。 「み……っ……ぉ」 そこにいたのは私を抱き締めて、見たこともないような必死な顔して泳ぐ彼。 何も言わずに息をあらげて、ただ必死に。 岸の方へと、私を連れていく。 どうして? ……どうして、助けるの……?