冷たくて刺すような感覚が身体を駆け巡る。 身体の中の空気は、気泡になってだんだんと消えて。 白いワンピースが身体に張り付いて、身体は沈んでいく。 上に、光は見えなくて。 ぼやけた視界はまっ暗闇で。 何も見えない。 聞こえない。 あのとき見た夢のように。 私は精一杯腕を伸ばす。 どうせまた彼は掴んではくれないのだと、知っているのに。