ノスタルジア






男の子は取り繕う。



女の子が愛するものを、自分も愛してみようと。




仔猫においでと手を差し出す。






だけど、仔猫がその手を受けることは一度もなかった。







次第に、男の子は疑問を抱く。






君を苦しめるその仔を、どうして女の子は可愛がるのだろう。




そんなの自分を苦しめているだけなのに。







この仔猫が消えてしまえば。




君は哀しい笑顔をしなくてもすむのかな。