──────────── 「……ごめん、アヤノ。どうしたらいいのか分からない」 夕方。 病院へと戻った俺は、力なく彼女の前でそう呟いた。 「…………」 無論、返事が返ってくるはずもなく……。 ただその開かないまぶたをずっと見ていた。