ノスタルジア





「言ったろ。余計なことは言わない。生きてりゃいいよ」




「……そうか」




「出席日数が足りないだとかで留年しようと、後悔しようと。澪の人生だから。口出ししねーよ。今お前がしたいと思うことをすればいい」




「……知景」




「その代わり、後から後悔しようがそれはちゃんとお前が受け止めなきゃいけねぇ。その覚悟、あんだろ」




「勿論」




「じゃあ、いいじゃねぇか」








無邪気に笑ったこの彼の笑顔に。




きっと俺は何回も救われてきたのだろう。





本心の"ありがとう"は、なんだか恥ずかしくて口にだせなかった。