苦い顔をして病室に入ってきたのは、同級生の知景だった。
俺より10センチほど高い長身、オレンジの短髪、学校帰りなのか着ている学校の制服。
彼もまた、アヤノほどではないが昔から一緒にいた連れであり。
「……ちゃんと寝てんのか、お前」
「…………」
少なくとも俺の心配をしてくれる、唯一の友達である。
「栄養ドリンク! 納豆! にんにく! 蜂蜜!」
「……はぁ?」
病室の扉を閉めて、なぜかベッド近くにある棚の上に持ってきたらしい共通点の分からない食べ物を出し始めた彼。
俺は不思議に眉をひそめる。
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