ノスタルジア







「さて、じゃあ俺はそろそろ帰るかな」




「知景帰るの?」




「おぅ、仕事に戻らなきゃ」






頭のタオルを巻き直して、よしっと呟いた彼。




「また来るよ」と私の頭をポンポンとしてから、澪と一緒にリビングを出る。






「知景、今度は私のマグロもだよー」



「オッケ、オッケ!」





にかっと白い歯を見せた彼は、ガチャリと扉を閉めて扉の向こうに消えていった。