そこは、ただひたすら海へ向かってまっすぐに伸びる緩やかな坂道になっていて。 人通りも少なく、海の奥へと隠れていく夕日が一直線に眺められる場所。 彼女は、そんな家から少し離れた道路の真ん中にボーッと立ち尽くし。 今沈もうかという夕日を見つめていた。 「そんなとこに立ってたら危ないよ」 「……平気よ」 「キキ探すんじゃなかったの」 「探すよ……もう少し……もう少しだけ」 アヤノは、ここからあの消えゆくオレンジの光を眺めるのが好きだった。