ノスタルジア







「じゃあ、まずひとつ」




閉じたまぶたの向こうで、チョキチョキとハサミが小刻みに動く音がする。




その近くで聞こえるお姉さんの声。







「恋にルールや規則はないの。


こうしたら、それは恋です。


違います、それは恋じゃありません。


なんてないのよ。


それが"恋"なんだと気づくのは


決めるのは自分なの。



どんな状況だろうとケースだろうと


自分が恋だと思えば


それは誰にも否定できないものになるわ。




ほら、誰かが言ったでしょ


恋愛にガイドブックはないって。




同じように、


恋にカタチはないのよ」