ノスタルジア







「どうぞ」





おだんごの頭がよく似合うお姉さんが、そう言って私を椅子に座らせた。




目の前には大きな鏡。




初めて来た美容院の、不思議な匂い。





テレビで見たことのある、エプロンのようなものを首から下にかけられてなんだかてるてる坊主みたいな自分が鏡に映る。







「髪、長いですねー。なのに傷みも少ないし」




「ぅあ、はい……」






さらさらと髪にくしを通しながら、感心するお姉さんに私はいまだにどぎまぎする。





「今日はどのくらいの長さにしますか?」




「えっ?」




「髪の毛。カットですよね?」




「え、えっと……」