ノスタルジア






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「キキ」




「何ー、澪?」






朝ごはんを食べ終えて食器をキッチンへと片付けていると、寝室のほうから澪の呼ぶ声。






「これに着替えておいで」




「……?」





寝室へと行くと、クローゼットをごそごそとしてから渡されたソレ。




不思議に思いながら、受け取って広げてみた。






「!」




「言っとくけど、僕の趣味じゃないからね」




「素敵……」







無意識に出た言葉。




自分でも分かるくらいに瞳をキラキラとさせて眺める、澪に渡されソレは。







綺麗な真っ白のワンピース。