ノスタルジア






悪夢のとおり、本当に澪は私を放ってどこかへと行ってしまった。





それだけは、絶対に認めたくなくて。





────トン……トン……






家中探した。




何回も名前を呼んだ。





だけど、彼は居なかった。











もう、彼を怒らせたくはないのだけれど。





約束を守らなければならないのだけれど。











私が立ち止まったのは、澪に絶対入ってはいけないと言われていたある部屋の前だった。