【短】ハロウィン*マジック

そんな私の横を、自転車に乗った男子生徒の集団が駆け抜けて行った。



「フラフラしてんなよ」



「……あ…ありがと」



さりげない優しさに、頬がゆるむ。

えへーなんだよもー美春やっぱ優しーなー!



「お前は無事だろうけど、自転車が壊れて困るの向こうじゃん?」



「なんだとッ!?」



私のトキメキと感動を今すぐ返せ。倍にして返せ。むしろ私が倍にして返してやろうか。某ドラマ風に言いたい。


ギリギリと歯を噛みながら、先を歩く美春を見つめる。