アクセス数でランキング上位になりました、とか、スターツ出版の本社に「あの作品、書籍化してください」と熱烈な要望のメールがたくさん届きました、とか、コンテストで最優秀作品に選ばれました、そして書籍化、とか、ない。ゼロだ。なんにもない。
その状態が何年も続き、夢からさめてしまえばいいのに、にもかかわらず、私は夢を未練がましく持ち続けている。
家族だって、もう私の書くものに興味すらないようだし。一番の理解者だと思う親友には、ケータイ小説を書いていると話したことはあるが、親友から「いまなにか書いてるの?」と訊かれたことは一度もない。こちらからケータイ小説に関する話をしたとき以外、話したことってないんじゃないかな。
「これから先どうなるかな。ネガティブな未来しかなさそうなんだよね。こんなのあるんだって思われるようなものが生まれたらいいんだけどなぁー」
そう、個人的には、「こんなケータイ小説があったら、もしかすると……」というイメージがある。あくまでもイメージだけど。
ケータイ小説に全く興味のない人が、読みたいと思う。
ジャンル「恋愛」で、「S彼氏」といった、すでにたくさんの人が使ったテーマを、書かない。
人気より質。小説を目指す、ケータイ小説。同じ立ち位置にはなれなくても、近づこうとする。
どうよ、これ。誰か「そうですね」って言ってくれないかな。
「小説だと、編集者の方がつくし、校正もするし、いろいろといいことがあって、ケータイ小説とは違うんだよね。でも、でもだよ」
思わず早口になる。
「小説書いて本を出した人が言ってたよ、深夜番組で。“小説とは、純文学とは、こういうものだ”みたいなものがあって、だから自由に書かせてくれないんだって。本当は、その自由を許してあげないと、いいものって出なくなるんじゃないかな」
その状態が何年も続き、夢からさめてしまえばいいのに、にもかかわらず、私は夢を未練がましく持ち続けている。
家族だって、もう私の書くものに興味すらないようだし。一番の理解者だと思う親友には、ケータイ小説を書いていると話したことはあるが、親友から「いまなにか書いてるの?」と訊かれたことは一度もない。こちらからケータイ小説に関する話をしたとき以外、話したことってないんじゃないかな。
「これから先どうなるかな。ネガティブな未来しかなさそうなんだよね。こんなのあるんだって思われるようなものが生まれたらいいんだけどなぁー」
そう、個人的には、「こんなケータイ小説があったら、もしかすると……」というイメージがある。あくまでもイメージだけど。
ケータイ小説に全く興味のない人が、読みたいと思う。
ジャンル「恋愛」で、「S彼氏」といった、すでにたくさんの人が使ったテーマを、書かない。
人気より質。小説を目指す、ケータイ小説。同じ立ち位置にはなれなくても、近づこうとする。
どうよ、これ。誰か「そうですね」って言ってくれないかな。
「小説だと、編集者の方がつくし、校正もするし、いろいろといいことがあって、ケータイ小説とは違うんだよね。でも、でもだよ」
思わず早口になる。
「小説書いて本を出した人が言ってたよ、深夜番組で。“小説とは、純文学とは、こういうものだ”みたいなものがあって、だから自由に書かせてくれないんだって。本当は、その自由を許してあげないと、いいものって出なくなるんじゃないかな」



