なに、吐くの? 体調不良?

「ふわぁ……」

 あくびか。

 作者はあくびをして、少しだけ眼をうるませた。

「あのね、私でさえわからないことを、私に聞かれてもねえ。ああ……。そうだ、冷蔵庫にからあげが」

 さっき死んじゃうとか言ったのに食事。しかも朝に食べるものじゃないだろ、からあげって。

「私なんて、空想から生まれたようなものだから」

 なにを言ってるの?

「そういうことだから」

 作者は布団に右手をついて立ちあがると、よくわからないことを言われてぽかんとしていたあたしの前に立ち、いきなり両手で肩をつかんで、くるんと180度回転させられた。目の前には壁が。

「じゃあ、ねっ!」

 後ろからすごい力で押され、突き飛ばされた。