「この前、TSUTAYAに行って、“ケータイ小説ってどこにありますか?”って聞きつつ、どれぐらい売れてるのかちょっと探りを入れてみたのよ」

 友人は、黙ってうなずいた。

「そしたら、あまり売れてないんだろうってわかっちゃう数しかなくてね。素人目に見ても。あーもうこれは終わったんだ、旬なんてとうの昔に過ぎたんだって思ったら悲しくなってね」

 Googleで「ケータイ小説」と検索してみると、「野いちご」が出てきた。
第二検索の言葉もつけて検索するとか、ケータイ小説について書かれた文章を読んでみれば、現状が嫌でもわかる。かなり辛辣で、でもその通りだと思える部分もあった。

 (笑)を最後につけて、ちょっと下に見られている。あざ笑われないような文章が書ける人が出てくるといいんだけど……、それで賞をとった人が書いた作品が本になって、それがケータイ小説を読まない人にも受け入れられたらいいんだけど……、なかなか難しいらしい。