あたしと六坂が話していると、篠原さんが、自分のイヤホンをヨモギに手わたし、ヨモギが自分の左耳に入れた。
「付き合ってるとしか思えないな、あれは」
六坂の一言に、びっくりした。
「え、そうなの?」
「いや、そんな風に見えるなあって思って。あの距離だよ?」
六坂は右手の人差し指を立てて、篠原さんとヨモギに向けて、少しだけ左右に振ってみせた。
「仲良くなかったらあんな風に近づけないよ」
ここからあたしたちの声は聞こえないと思うけど、六坂は少し声を小さくした。
篠原さんは、うちのクラスの女子のなかでは、1、2を争うかわいさだと思う。あたしなんて足元にも及ばない。
ルックスって、メイクとか服装とかで多少変わるとはいえ、結局はどうしようもないのでは。だって、制服はみんな同じだから、かわいいかかわいくないかがはっきり出てしまう。なんという容赦のなさ。
「付き合ってるとしか思えないな、あれは」
六坂の一言に、びっくりした。
「え、そうなの?」
「いや、そんな風に見えるなあって思って。あの距離だよ?」
六坂は右手の人差し指を立てて、篠原さんとヨモギに向けて、少しだけ左右に振ってみせた。
「仲良くなかったらあんな風に近づけないよ」
ここからあたしたちの声は聞こえないと思うけど、六坂は少し声を小さくした。
篠原さんは、うちのクラスの女子のなかでは、1、2を争うかわいさだと思う。あたしなんて足元にも及ばない。
ルックスって、メイクとか服装とかで多少変わるとはいえ、結局はどうしようもないのでは。だって、制服はみんな同じだから、かわいいかかわいくないかがはっきり出てしまう。なんという容赦のなさ。



