「知らない」
「へー、ヨモギってこういうの好きなの? キモい」
後ろから霧恵が現れ、ヨモギの机の上を見た途端、出た、霧恵の一刀両断発言。はっきり言うほうだけど、切れ味が良すぎるよ。
ヨモギはアニメが好きなことを隠さない。女子にモテなくてもかまわないらしい。好きなものは好き、そんな気持ちをつらぬき、突き進んでいる。クラスメート相手にも堂々と認知させ、もはやそれは、ヨモギの個性でもある。
ただ、霧恵の「キモい」には、少々ムッとしたようだ。
「おまえなー、人に向かって気持ち悪いはないだろ。言うなら略さないで言えよ」
そっち?
「じゃあ言うよ、こんなレズっぽいアニメ好きなのってどうかと思うよ」
「あっ、それダメ」
ヨモギが霧恵に向かってぴっと人差し指を差した。
「いまレズっていうのは蔑称(べっしょう)なんだよ。せめてビアンって言えよ。あとこのアニメは同性愛っぽい描写があるけど、それだけじゃねーよ。あれは、女の子の友情の話! つくった人の美的感覚がみなぎってるよ」
おお、ヨモギが霧恵に言い返している。なかなかの熱のこもりっぷり。
「偏見はものの見方を変えるんだよ。気をつけろよ」
「へー、ヨモギってこういうの好きなの? キモい」
後ろから霧恵が現れ、ヨモギの机の上を見た途端、出た、霧恵の一刀両断発言。はっきり言うほうだけど、切れ味が良すぎるよ。
ヨモギはアニメが好きなことを隠さない。女子にモテなくてもかまわないらしい。好きなものは好き、そんな気持ちをつらぬき、突き進んでいる。クラスメート相手にも堂々と認知させ、もはやそれは、ヨモギの個性でもある。
ただ、霧恵の「キモい」には、少々ムッとしたようだ。
「おまえなー、人に向かって気持ち悪いはないだろ。言うなら略さないで言えよ」
そっち?
「じゃあ言うよ、こんなレズっぽいアニメ好きなのってどうかと思うよ」
「あっ、それダメ」
ヨモギが霧恵に向かってぴっと人差し指を差した。
「いまレズっていうのは蔑称(べっしょう)なんだよ。せめてビアンって言えよ。あとこのアニメは同性愛っぽい描写があるけど、それだけじゃねーよ。あれは、女の子の友情の話! つくった人の美的感覚がみなぎってるよ」
おお、ヨモギが霧恵に言い返している。なかなかの熱のこもりっぷり。
「偏見はものの見方を変えるんだよ。気をつけろよ」