「でも3回目の毒リンゴで、白雪姫は亡くなって、というより仮死状態になったっていうのが正しいのかな。7人の小人は白雪姫の顔をいつでも見られるように、ガラスの棺(ひつぎ)に入れました。
そのあと、ある国の王子様が森のなかを通ったときに、白雪姫の顔を見て、あまりに美しかったので、小人たちに頼んで
“この子をゆずってくれないか、大切にするから”
とその棺を引きとって」
「結局、顔なんだよね」
星野さんの話を霧恵がさえぎった。なんだか不満げだ。
「その王子も、よく考えたらヤバいよね。だって死に顔見ていいって思ったんでしょ。死んだ女の人が自分のタイプだったから持ち帰ったわけだし」
「死体が好きだったのかね」
六坂が不気味なことを言いだした。
霧恵が露骨に嫌そうな顔をした。
「なにそれ、怖っ」
そのあと、ある国の王子様が森のなかを通ったときに、白雪姫の顔を見て、あまりに美しかったので、小人たちに頼んで
“この子をゆずってくれないか、大切にするから”
とその棺を引きとって」
「結局、顔なんだよね」
星野さんの話を霧恵がさえぎった。なんだか不満げだ。
「その王子も、よく考えたらヤバいよね。だって死に顔見ていいって思ったんでしょ。死んだ女の人が自分のタイプだったから持ち帰ったわけだし」
「死体が好きだったのかね」
六坂が不気味なことを言いだした。
霧恵が露骨に嫌そうな顔をした。
「なにそれ、怖っ」