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星野さんは、本が好きだ。
休み時間、一人で静かに本を読んでいる星野さんをよく見かける。
教室の掃除が終わり、放課後、何人かが教室にいておしゃべりしているそのなかで、一人ぽつんと自分の席にいる星野さん。
なにしてるのかな、と思って見ると、本を読んでいた。
星野さんに霧恵が近づいていった。
「なに読んでるの?」
「グリム童話」
「グリム童話って、なんだっけ? 『白雪姫』とか」
「うん。でもけっこうホラーなんだよね」
ホラー? 白雪姫って、そんなに怖い話だっけ。
星野さんは、本が好きだ。
休み時間、一人で静かに本を読んでいる星野さんをよく見かける。
教室の掃除が終わり、放課後、何人かが教室にいておしゃべりしているそのなかで、一人ぽつんと自分の席にいる星野さん。
なにしてるのかな、と思って見ると、本を読んでいた。
星野さんに霧恵が近づいていった。
「なに読んでるの?」
「グリム童話」
「グリム童話って、なんだっけ? 『白雪姫』とか」
「うん。でもけっこうホラーなんだよね」
ホラー? 白雪姫って、そんなに怖い話だっけ。



