僕は君と交わした約束を今日も果たすために、じっくりと星空を眺めた。 曇ることなく輝き続ける星は今日も綺麗だ。 僕は手に持っていた溶けかけたアイスキャンディーを、口に運び入れた。 変わらない、あの爽やかな甘さ。 まるで僕と君の、恋のようだ。 ……なんて言ったら、君は笑うだろうか。 溶けかけていたにも関わらず、アイスキャンディーはまだまだ冷たかった。 ――そう。 思わず涙が出るほど、冷たかった。 (fin.)