学校も終わり、家に着くとメールが

届いているのに気付いた。

春樹くんかな?

なんて、ちょっと期待している自分が

バカバカしい。

メールを開くと、宛名は紀恵から。

《今日の銀スマにITSUKIが出るよぉ〜!
絶対、ぜぇーったい、みてね!!♪───O(≧∇≦)O────♪》

あー…めんどくさいなぁ…

見なくてもいいよね。

適当に話し合わせればいっか。

なんて思って携帯を閉じると、

ピロりん~♪と音がした。

携帯を開くとまた、紀恵からのメール。

《適当に話し合わせればいっかなんて思ってないよねぇー?!
見るんだよ?!
か・な・ら・ず!》

うん。さすが長年の友達。

あたしのこと、よくわかってらっしゃいます。

これで、見なかったら絶対明日紀恵に

怒られるよね…

考えただけでも、恐ろしい…

はぁ…

とため息をつくと、あたしは机に向かって教科書とノートを開いた。