気にしないようにすればするほど耳に入ってくる2人の会話に思わず、顔を歪めてしまう。




『じゃ、また委員会でね』



『うん、坂口くんバイバイ』





そう言って、ようやく会話を終わらせた美空がウキウキとオレの方に近づいてきたかと思うと、





『ねー、千明もこのアーティスト好きだったよね!見て見て!!新曲だよ、しかも限定版のやつ!!』





ニコリと微笑みながらそう呟いた。